連合広島とは

連合広島2021年度運動方針

はじめに

1.私たちを取り巻く情勢
私たち連合広島は、2019年11月22日に第26回大会を開催し、向こう2年間の運動方針を確認した。とりわけ、働くうえで困難が多様化している中、誰一人取り残されることのない「包摂」を理念に、誰もが多様性を認め、互いに支え合い、フェアワーク(公正・公平に働くこと)を大前提に置いた職場・社会の実現に向けて、連合が先頭に立って取り組んでいくこととしました。また、すべての働く者・生活者が安心して働き、暮らしていくことのできる社会をめざして、誰もが共有できる将来ビジョンを描き、その実現に向けて社会を動かしていくとともに、さらなる飛躍をはかるため、「連合ビジョン」の基調である『働くことを軸とする安心社会-まもる・つなぐ・創り出す-』の実現に向け、「5つの柱」を基本に組織力、発信力、政策力のさらなる強化をはかっていくこととしました。

しかし、2019年末からの新型コロナウイルス感染症の拡大によって、私たちを取り巻く環境は激変しました。コロナ禍は、社会全体の脆弱性を浮き彫りにし、雇用・暮らしに深刻なダメージを与えました。特に、パート・有期、派遣や曖昧な雇用などで働く仲間、あるいは女性、学生、外国人など、より弱い立場の人々への影響は大きく、安心と希望を確保するうえで、雇用や所得などにかかわるセーフティ・ネットの抜本的な見直しが求められます。また、グローバルサプライチェーンが機能停止し、一部物資の不足が露呈するなど、国内企業のサプライチェーンのあり方の見直しや公正取引が求められます。合わせて、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、テレワークが急速に普及したものの、適正な労働時間の管理や働き方の課題が浮き彫りとなり、引き続き、すべての働く者のディーセント・ワーク実現に向けた政策実現に取り組まなくてはなりません。


2.「With・Afterコロナ」を踏まえた取り組み
2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、連合広島が予定していた春闘期の街頭行動や総決起集会、メーデー、各種集会、学習会、連合広島結成30周年記念事業などを中止、延期せざるを得ない状況に陥り、地域への広範な運動を展開しようとする連合運動にとって危機的な状況となりました。

コロナ禍は、従来の形での人や組織がつながることを難しくさせたが、私たちの運動は、「With・Afterコロナ」を見据えながら取り組んでいかなくてはなりません。同じ空間での活動に制約があるなど、非常に厳しい環境ではあるが、オンラインの活用によって「誰もが、いつでも、どこからでも、つながりあえる新たな機会」とするなど、『労働運動の新たな様式』を確立し、「働く人・生活者に寄り添い、必ずそばにいる存在」となるよう取り組みます。

連合広島は、結成30周年を節目に、運動や組織について、前向きな見直しを検討しています。私たちの求める『働くことを軸とする安心社会の実現』を社会の隅々まで浸透させるため、各地域協議会を中心とした地域での運動強化に取り組むとともに、行政や経営者団体、福祉事業団体、NPOなど様々なネットワークを駆使し、日常的な連携強化をめざします。


Ⅱ.運動の基調(5つの柱)
1.「With・Afterコロナ」のなか、連合広島30周年を節目に新たな視点での連合広島の組織力強化をはかるとともに、情報発信力強化による連合運動の着実な広がり・存在感の向上をめざす

「With・Afterコロナ」のなか、私たちは一つひとつの取り組みを新たな視点で見つめ直すとともに、構成組織・地域協議会との一層の連携をはかりながら、連合運動を着実に展開していく。また、これまで以上に労福協、労金、こくみん共済coop、労働会館等の福祉事業団体との連携強化をはかり、働く者・生活者の不安に立ち向かいます。

また、如何なる環境下においても、労働組合の責務として、働く仲間の環境変化に対応した集団的労使関係の拡充・強化を追求するとともに、構成組織・地域ブロック・地域協議会が一体となって、労働組合の役割をより一層社会・職場に浸透させるため、『労働運動の新たな様式』の確立をはかりながら社会的キャンペーン等の世論喚起に取り組み、組織拡大に向け広がりのある運動を創りあげます。 連合広島の運動・組織の見直しについては、様々な知見を集約し、組織力、人材育成、地域運動の強化等に取り組みます。


2.安心社会とディーセント・ワークをまもり、創り出す運動の推進
コロナ禍において、デジタル・トランスフォーメーション(DX)が加速し、テレワーク等が急速に普及した中で、多くの働き方の課題も浮き彫りとなった。労使による適切なルールの整備と併せ、すべての働く者の労働条件の底上げ・底支えと企業間・雇用形態間・男女間などの格差是正、均等処遇を追求するとともに、「働く者の立場にたった働き方」となるよう政策実現と労働条件改善に取り組みます。 また、ハラスメントを含めた過労死や過労自殺防止対策などの労働安全衛生対策の強化に取り組みます。


3.男女平等をはじめとして、一人ひとりが尊重された「真の多様性」が根付く職場・社会の実現

性別・年齢・国籍・障がいの有無・就労形態などにかかわらず、誰もが多様性を認め、互いに支え合うことのできる職場・社会の実現をめざします。その実現に向けて、男女平等参画をはじめとして、「真の多様性」に向けた職場環境の改善などの取り組みを推進していきます。
また、「真の多様性」の実現に向けて、「フェアワーク(公正・公平に働くこと)」を大前提に置き、働くうえでの困難さが多様化している現状の対応として、非正規雇用や未組織労働者などの労働相談に対応するため、「労働問題なんでも相談ダイヤル」、「ライフサポートセンター」の活動を強化します。


4.社会連帯を通じた平和、人権、社会貢献への取り組みと次世代への継承
「With・Afterコロナ」に留意しながら広範な仲間との連携をはかり、「核兵器の廃絶と世界の恒久平和実現」に向け、被爆地の地方連合会として志を同じくする仲間の思いと力を結集し、幅広く国民的課題や地域の課題に対応していくとともに、被爆の実相を風化させない取り組みを強化し、次世代に継承していく。また、人権・連帯活動を推進するため、関係団体などと連携し、積極的な世論喚起に取り組む。


5.政策力の向上をはかり、健全な議会制民主主義の確立、政策実現に向けた政治活動の推進
連合の求める「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、引き続き、広島県や県内各市町への政策制度要求に取り組む。また、健全な議会制民主主義と働く者・生活者のための政策実現に向け、組合員の結集によって政治勢力拡大に取り組む。取り組みにあたっては、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえつつ、WEBを活用した活動の展開や周知徹底を含め取り組む。

組織運営の基本

  1. 1.大会を毎年11月に開催します。
  2. 2.定例の執行委員会は、会議開催計画に基づき開催します。
  3. 3.各種の活動にあたっては、相互理解のもとでの組織運営に努めます。具体的には、連合方針を踏まえつつ、連合広島の事務局が企画・立案に関する主体的な役割を担い、必要に応じて、各種委員会・三役会議で議論を行い運営します。
  4. 4.予算の執行にあたっては、より一層の適正化をはかり、効果的な運用となるよう努めます。
  5. なお、各種委員会の構成等は後掲【別表1】のとおりです。
別表1
委員会名 主要テーマ
政策委員会

政策・制度要求関係

組織委員会

組織基盤の強化・組織拡大関係

連合広島規約・諸規則の整備

総務財政委員会

財政対策(予算、事務局体制・運営等)

事務局諸規定の整備

国民運動委員会

平和運動・人権等対策

大衆行動・ボランティア活動

男女平等参画推進委員会

組織運営における男女平等参画の推進

地域に向けた男女平等参画の啓発

労働条件委員会

春季生活闘争への対応

中小労組支援・非正規労働者対策

政治センター

推薦候補者の選考

政治・選挙活動への対応策