連合広島ニュース

核兵器廃絶と世界の恒久平和を求めて~2018平和行動in広島~

現在、核兵器は世界に約14,450発も存在し、人類は核兵器の脅威から逃れられずにいます。連合広島は、広島・長崎が受けた惨劇を二度と繰り返さないため、世界に向けて「ノーモア・ヒロシマ」「ノーモア・ナガサキ」を発信し続けています。

◆被爆73年「連合2018平和ヒロシマ集会」~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で、核兵器廃絶と恒久平和の実現を~

8月5日(日)、県立広島産業会館において開催し、全国から2,138人が参加しました。 主催者を代表して挨拶にたった連合・神津会長は『今年6月、史上初の米朝首脳会談が行われた。2ヵ国の共同声明への署名は非核化への足がかりとなるものだが、核放棄への具体策や期限、プロセスは明確に示されておらず、引き続き国際的な努力のもと、着実かつ早急な非核化の実現が求められる。また、昨年7月には、核兵器禁止条約が国連で採択された。連合はすべての核兵器の廃絶を求める立場から本条約の採択を歓迎する。しかし、日本政府は「国際社会の分断を一層深める」として、本条約に参加していない。これ以上、核兵器の廃絶を求める多くの国や市民に背を向けることは許されない。唯一の被爆国として、核兵器国と非核兵器国をつなぎ、核兵器廃絶を推進すべく世界に働きかけることを強く要請する。来る2020年には次回のNPT再検討会議が予定されている。これまで続けてきた取り組みが必ず実を結ぶよう、より一層の運動の強化と国民世論の形成に向けて、行政や関係諸団体に対して行動への参加協力を幅広く呼びかけていく。』と訴えました。

その後、被爆体験証言やNPT再検討会議に向けた検討状況の報告、高校生平和大使からのメッセージ等を受け、最後に、連合広島・久光会長から、次の平和行動の開催地となる連合長崎の派遣団にピースフラッグが引き継がれました。

◆なくそう核兵器2018平和行進

8月3日(金)、約280名の参加のもと、広島市安佐南区祇園大橋~広島平和記念公園までの約5kmで、核兵器のない世界の実現を訴える「平和行進」を行いました。ゴール地点での広島平和記念公園(原爆死没者慰霊碑前)では、広島県原水禁とKAKKIN広島との結集式を開催し、3団体の代表者による献花と参加者全員での黙祷を行いました。

◆ピースウォーク

8月5日(日)、連合「2018平和ヒロシマ集会」に先駆け、広島平和記念公園内にある「原爆の子の像」や「原爆供養塔」などの慰霊碑を巡るピース・ウォークを実施しました。全国から訪れた565名の参加者へのガイド役として、連合広島の青年委員会・女性委員会・構成組織から選出された約70名が対応にあたりました。

◆被爆路面電車(※)乗車学習会

8月5日(日)、全国から応募のあった72名を対象に、現在も営業用として使用されている被爆車輌を活用した路面電車乗車学習会を行いました。

(※)被爆路面電車 1945年8月6日に原子爆弾の被害を受けた広島電鉄の路面電車で、650型の651号車と652号車の2輌が「歴史の生き証人」という大きな使命を背負い、現在も営業用車輌として使用されている。毎年8月6日前後には、この車輌を使用し、被爆者から当時の証言を聞くといった被爆体験の後世への継承が行われている。

◆「長崎平和の鐘」(※)打鐘式

8月6日(月)、原爆投下時刻の8時15分にあわせ、連合長崎からの派遣団とともに「長崎平和の鐘」を打鐘し、全員で黙祷を捧げました。

(※)長崎平和の鐘(広島市立大学キャンパス設置)

 被爆50周年にあたる1995年に、連合長崎より平和の願いを込めて連合広島に寄贈された。長崎に投下された原子爆弾によって破壊された浦上の聖堂に吊るされていた2つの鐘が由来となっており、毎年、広島に原爆が投下された8月6日の8時15分と、長崎に原爆が投下された8月9日の11時2分に打鐘セレモニーを行っている。